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1.トイレ便座ってどんなもの？

トイレ便座とは、便器の上に取り付けて使用する、陶器やプラスチック製のカバーのことです。主に快適性を高めるための暖房機能、温水洗浄機能などを備えています。

トイレ便座には、大きく分けて以下の3種類があります。

• 普通便座:公園のトイレなどによく設置されている暖房機能も温水洗浄機能もない、コンセント不要の便座です。 
• 暖房便座:寒い冬の日でも快適にご使用いただける保温機能のついた便座です。機種によって温度調整なども可能です。
• 温水洗浄便座: 暖房便座にお尻を洗浄する温水洗浄機能が加わったもっともポピュラーな便座です。最近では人感センサ－でフタが自動開閉する機能を有した商品もあります。

本記事の水漏れトラブルは、温水洗浄便座で発生した場合を想定しています。普通便座や暖房便座の場合は水漏れトラブルは発生しませんので、仮にトイレ周りから水漏れしている場合は別の問題が発生していることになります。

①メーカーごとの名称の違いなど

メーカーごとの特徴

• TOTO: 高品質で機能性に優れたトイレ便座を製造しています。よくすべての温水洗浄便座＝ウォシュレットというイメージを持たれていますが、「ウォシュレット」というのはTOTOの登録商標になります。
• LIXIL: デザイン性の高いトイレ便座を製造しています。「シャワートイレ」はLIXILの登録商標になります。
• Panasonic: 節水機能に優れたトイレ便座を製造しています。「クリーンシャワレ」や「アラウーノ」はパナソニックの登録商標になります。

温水洗浄便座はメーカーごとに名称が異なるため、業者に修理を依頼する場合に「ウォシュレットの水漏れを直してほしい」と伝えると、業者は「TOTO製品だな」とあたりをつけることになります。仮に修理が必要な温水洗浄便座がLIXIL製品だったりすると、修理に必要な部品が合わなくて修理ができないといった事態を招いてしまう可能性もありますので、ご自宅の温水洗浄便座はどのメーカーの商品なのか把握されておくと良いでしょう。

②トイレ便座の耐用年数

暖房洗浄便座の耐用年数は、一般的には7〜10年程度とされています。ただし、以下の要因によって実際の寿命が変わることがあります

＜耐用年数を左右する要因＞

使用頻度：家族構成やトイレの使用回数によって部品の摩耗が異なります。使用頻度が高い場合、耐用年数が短くなる傾向があります。

メンテナンス状況：定期的な清掃や点検を行い、部品の劣化を早期に発見して交換すれば、寿命を延ばせます。

使用環境：湿気が多い場所や過酷な条件で使用されると、劣化が進む場合があります。

製品の品質：高品質な製品ほど耐久性が高い傾向がありますが、経年劣化は避けられません。

技術の進化：古いモデルは技術が進化した新しいモデルに比べて寿命が短い場合があり、部品の供給が終了することもあります。

暖房洗浄便座の故障原因にもよりますが、メーカーでも7年以上ご使用で水漏れやその他の故障（便座が温かくならない、リモコンの不具合など）が発生した場合は、修理よりも本体の取替えを推奨しています。

2.トイレ便座が水漏れする原因と初期対応

＜水漏れトラブルの原因＞

温水洗浄便座が水漏れする原因は以下の5つが考えられます。

• 給水ホースや接続部分の緩みや劣化
• ノズルの故障や詰まり
• 内部タンクやポンプの故障
• パッキンやシール部品の劣化
• 便座本体のひび割れや破損

これらの問題が発生した場合、適切な修理や部品交換が必要です。定期的な清掃と点検でトラブルを未然に防ぐことができます。

＜水漏れした場合の初期対応＞

暖房洗浄便座が水漏れした場合、以下の初期対応を行ってください：

水の供給を止める
まず、便座への給水バルブを閉めて水の流れを止めます。これにより、さらなる水漏れを防ぎます。

電源を切る
感電のリスクを避けるため、便座の電源プラグをコンセントから抜いてください。

漏れた水を拭き取る
床や周囲に漏れた水をタオルや雑巾で拭き取り、滑りやカビの発生を防ぎます。

水漏れの原因を確認する
目視で給水ホースや接続部、便座本体を確認し、緩みや損傷がないかチェックします。

専門業者に連絡する
自分で修理が難しい場合や原因が特定できない場合は、メーカーや専門の修理業者に連絡して対処してもらいましょう。

3.修理をする場合の相場感と復旧までの期間

温水洗浄便座の修理費用と復旧までの期間は、故障の内容やメーカー、修理業者によって異なります。以下に一般的な相場と期間の目安を示します。

＜修理費用の相場＞

ノズルからの水漏れや動作不良：約15,000円～30,000円

※これらの金額はあくまで目安であり、実際の費用は修理内容や部品代、出張費などによって変動します。

＜修理にかかる期間＞

• 軽微な修理：部品の在庫があり、技術者のスケジュールが合えば、即日から数日以内に完了することが多いです。
• 部品取り寄せが必要な場合：部品の在庫状況や取り寄せにかかる時間により、1週間程度かかることがあります。

＜注意点＞

• 保証期間の確認：購入時の保証期間内であれば、無償修理が可能な場合があります。保証書を確認し、メーカーや販売店に問い合わせてください。
• 修理と交換の判断：使用年数が7～10年を超えている場合、修理費用が高額になることが多く、新しい製品への交換を検討することもおすすめです。

具体的な費用や期間については、メーカーのカスタマーサポートや専門の修理業者に直接問い合わせると、より正確な情報が得られます。

4.買い替えをする場合の相場感と設置までの期間

温水洗浄便座の交換にかかる費用と所要期間は、選択する機種や設置環境、依頼する業者によって異なります。以下に一般的な相場と期間の目安を示します。

＜交換費用の相場＞

• 本体価格：シンプルな機能のモデルで約2万円から、高機能なモデルでは10万円以上となります。
• 工事費用：既存の便座を取り外し、新しい便座を取り付ける基本工事費は約1万2,400円（税込）からが一般的です。
• 総額：本体価格と工事費用を合わせると、約3万円から12万円程度が目安となります。

＜交換にかかる期間＞

• 工事時間：通常、交換作業自体は1～2時間程度で完了します。
• 予約から完了まで：業者の予約状況や在庫状況によりますが、早ければ数日以内に交換が可能です。

＜注意点＞

• 電源の確認：温水洗浄便座の設置には電源コンセントが必要です。トイレにコンセントがない場合、別途電気工事が必要となり、追加費用が発生します。

追加費用の可能性：設置環境によっては、給水ホースの交換や特殊な部材が必要となり、追加費用がかかる場合があります。事前に業者に確認すると安心です。

5.まとめ

長年使っているトイレ便座から水漏れが発生した場合、修理と買い替えのどちらを選択するか迷うかもしれません。それぞれメリットデメリットがあります。

修理を選択するメリットは、費用が安く済むこと、すぐに対応できることです。しかし、根本的な問題解決にならない場合があること、部品が入手できない場合があること、修理代が高額になる場合があることがデメリットです。

買い替えを選択するメリットは、根本的な問題解決になること、最新の機能を享受できること、節水効果が期待できることです。しかし、費用が高額になること、設置までに時間がかかることがデメリットです。

最終的には、水漏れの程度や予算などを考慮して、修理と買い替えのどちらを選択するか判断する必要があります。

判断のポイントは、水漏れの程度が軽かったり予算が限られる場合、急ぎ復旧する必要がある場合は修理。水漏れの程度がひどかったり、最新機能を享受したい場合、時間に余裕がある場合は買い替えを検討することです。

桶庄＆みずまわりでは修理から取替え工事までトータルで対応可能です。リフォーム工事のお見積りは無料ですので、お困りの際は下記のお電話もしくはWEBフォームよりお気軽にご相談ください。

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